近年、健康や美容に良いとされ注目を浴びている「白湯(さゆ)」。でも、白湯とお湯とは何が違うのでしょうか?また、白湯のメリット、作り方、なぜ白湯作りに鉄瓶が適しているのかについても紹介させて頂きます。
白湯とお湯との違い
昔と今では解釈も異なりますが、白湯とはお湯を飲める程度までに冷ましたもので、「湯冷まし」ともいいます。厳密にいうと、お湯は沸騰していてもいなくても熱くなっていればお湯と呼びますが、白湯は一定時間沸騰させる必要があり、ただお湯を冷ましたものではありません。
ちなみに無色透明なのに「白湯」と呼ばれるのは、白という文字には、何もない、純粋なという意味があり、混じり気のないお湯といった意味合いからそのように呼ばれています。
白湯のメリット
白湯を飲むことにより体が温まり血流がよくなります。その事により代謝と免疫力が高まります。体温が1度上がると代謝が10%、免疫力が30%程アップするともいわれています。
・血流促進(冷え性、肩こり等の改善)
血流がよくなる事により、冷え性や肩こり等の改善が見込めます
・内臓機能が向上(デトックス効果)
内臓が活発に働き始め、消化作用が促進される事で体内の老廃物が排出されやすくなり、便秘の改善やデトックス効果が期待できます。
・脂肪の燃焼率がアップ(ダイエット効果)
基礎代謝が向上する事により脂肪が燃焼されやすくなり、また、太りにくい体質への改善にも繋がります。
・余分な水分を排出(むくみ等の改善)
血液やリンパの流れが良くなり、体内の余分な水分を排出してくれるので、むくみ等の解消にも効果が期待できます。
白湯の作り方と飲み方
1.鉄瓶に水を入れ火にかけます
※水道水でOKです。
※水の量は7~8分目程度を目安にしてください。蒸発して量が減っていく為、多めの水量がいいですが、目一杯に入れてしまうとお湯が沸いた際に吹きこぼれる恐れがあるのでご注意ください。
2.沸騰したら蓋を取り10~15分ほど沸かし続けます
3・沸かし終わったら火を止め、お湯を器に移し50℃くらいまで冷めるのを待ちます
※早く冷ます為に氷などを入れたりしないでください。
4.適温まで冷めたら、ゆっくりとすするように飲んでください
※10分程度時間をかけて飲むのが効果的です。
※残った白湯は保温ポットなどに入れておくのがお勧めです。
白湯を飲むタイミングについては「朝の寝起き」が最もお勧めです。目覚めの白湯は寝ている間に冷えた内臓を温め、1日の始まりから体調を整えてくれます。あとは、お昼や夜の食事中にも1杯の白湯を飲む事をお勧めします。
また、白湯は一日800ml程度を目安に飲むと良いとされています。体にいいと言っても飲みすぎてしまうと逆に、胃に過度の刺激を与え腹痛の要因になったり、むくみが発生する事もあるようなのでご注意ください。
白湯の味について
実際に白湯を作って飲んでみるとよくわかりますが、ただのお湯と違って、白湯は味がまろやかで美味しくなります。まずく感じてしまう場合もあるようですが、それは体内に毒素が溜まっている為で、1ヵ月くらい飲み続けると体質が改善され、味の変化が感じられるようです。美味しいと感じられるようになるまでは、はちみつやレモン、梅といったものでアレンジを加えてみるのも一つの手です。
なぜ白湯作りに鉄瓶が適しているのか?
白湯を作る際に、沸騰してから10分~15分沸かし続けるという工程がありますが、それは水道水の中の塩素(カルキ)の臭いや味、有害物質(トリハロメタン)を取り除く為です。電気ケトル等はお湯の吹きこぼれ防止の為、沸騰したら自動で止まる機能が付いているので、沸騰させ続けることが出来ません。
やかんや鍋などでも沸騰は可能ですが、鉄瓶は塩素除去能力がとても高く、また、鉄分の補給も同時に出来る為、最も白湯作りに適しているといえます。