鉄瓶～育てる楽しみ～

鉄瓶は使い続ければ続ける程、味わいが出てきますし使い勝手も良くなります。鉄瓶は使い込んでいく内に、湯垢（水中のカルシウムなどのミネラル成分）が付着して中がだんだん白っぽくなってきます。そこからさらに使い続けると鉄瓶の中が完全に真っ白になります。ここまでには半年から1年程度かかりますが、ここまでくると、ちょっとやそっとでは錆びないようになります。また、沸かしたお湯も鉄瓶が育つ程、より美味しくなります。

このようにじっくりと時間をかけて育てるのが鉄瓶の醍醐味といえますが、早く湯垢を付着させたい場合はカルシウムの含有量が多い硬水のミネラルウォーターを使うと効果的です。また、硬水の中でも商品によってカルシウムの含有量が異なりますので、よりカルシウム含有量が多いミネラルウォーターをご使用頂くとより早く湯垢を付ける事が出来るかと思います。

※硬水は湯垢を付けるのには有効ですが、茶本来の旨み、渋み、苦味といった成分は抽出されにくいので、実際にお茶を入れる際には軟水の方がお勧めかもしれません。

軟水と硬水

水には軟水と硬水がありますが、違いは「硬度」の違いです。硬度というのはカルシウムやマグネシウムの含有量で、１Lあたり硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。軟水と硬水にはそれぞれの特徴がありますので説明させて頂きます。

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2020.06.18