錆が出てしまった時の対処法

鉄は水に触れると錆びてしまいますので、使用後は必ずしっかりと水気を取らなければなりません。ただ、どんなに丁寧に扱っていても赤い斑点のような錆等が出てきたりしますが、鉄は本来錆びるものですので、多少錆が出てきてもそのまま使い続けても問題はありません。※錆が気になる場合は後述の煎茶を使用した方法をお試しください。

お湯が赤く濁ったり、錆びの味がする場合はお手入れが必要です。この際に間違っても鉄瓶の内側をゴシゴシ擦ったりはしないでください。鉄瓶には「金気止め」と呼ばれる表面に酸化被膜をはる錆止め処理が施されていますが、ゴシゴシ擦ると、この膜が剥がれてしまったり、傷がついてしまい余計に状態が悪化する原因になってしまいます。

ちなみに、赤いお湯を飲んでしまったとしても体に害はなく、昔からの鉄器職人さんは平気で飲まれたりするそうです。ただ、見た目が気になってしまいますし、味には影響してしまうので、お湯が赤く濁ったらお手入れする事をお勧めします。

錆が出てしまった場合の対処法(内部の場合)

お湯が透明になるまで繰り返しお湯を沸かしてください。数回繰り返すと透明なお湯に変わり、錆びの味がしなくなってくると思います。

上記の方法を試しても、どうしてもお湯が赤く濁ってしまう、錆臭いといった場合には、タワシ等で内部をやさしく擦り、錆を落とした後、水でよくすすいでください。(※金属タワシは使用しないでください。)煎茶を不織布に入れ(ティーパックの煎茶でもOK)鉄瓶に入れお湯を沸かして20分ほど煮出した後、火を止めて7~8時間放置してください。

しばらく放置すると中の水が真っ黒になってくると思います。これは鉄分とお茶のタンニンが反応したもので、黒い皮膜が錆を抑える働きをしてくれます。黒くなった水を捨てて、また煮出して捨てるといった工程を3回ほど繰り返したら、軽くすすいで1~2回お湯を沸かしてからお使いください。大抵はこれで赤さびが止まり、お湯が透明になりますが、それでもお湯が赤茶色になってしまう場合は修理が必要です。

錆が出てしまった場合の対処法(外部の場合)

鉄瓶の外側に錆が出てしまった場合は、煎茶を浸し絞った布で表面を軽く叩くように拭いてください。(※鉄瓶に余熱のある内に行ってください。鉄瓶が冷えている時にやると逆に錆びる原因になるのでご注意ください。)

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