銀瓶について

銀瓶について

銀の特性

銀はあらゆる金属の中で最も光の反射率が高く、美しい輝きを持っています。その美しさから、古来より宝飾品やジュエリー、カトラリー等に使用されてきました。他にも、展延性、熱伝導率、電気伝導率、殺菌、抗菌に優れており、様々な用途に使用されています。
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銀の種類

銀の純度は1000分率で表されます。日本では現在、主に1000、950、925、900、800、といったものが使用されています。銀は純度が高くなるほど柔らかく、強度が弱くなる性質を持つ為、純度が高すぎる銀は実用品等への加工には向いていません。
銀の豆知識

籐って何?

銀瓶の持ち手にも巻かれている籐(トウ)は、ヤシ科のつる性植物でラタンともいいます。東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生する植物で、籐の繊維は植物中で最長かつ最強ともいわれており、丈夫で軽く、柔軟性もある事から、様々な用途に使用されています。
銀の豆知識

100円硬貨は昔は銀で出来ていた!?

現在の百円硬貨は白銅(銅75%、ニッケル25%)で出来ていますが、1966年(昭和41年)までは銀(銀60%、銅30%、亜鉛10%)で作られていました。100円銀貨が初めて発行されたのは1957年(昭和32念)でした。
銀の豆知識

銀座の由来

日本を代表する高級商店街として知られる「銀座」ですが、地名の由来は、江戸時代に設立された幕府の銀貨幣の鋳造所(銀座)がその場所にあった事からこれが地名として定着したものです。金座は静岡市葵区金座町として名前が残のこっています。
銀の豆知識

銀の多種多様な用途

銀はその特性により、実に多種多様な分野において利用されています。その一部をご紹介させて頂きます。鏡:鏡には金属中で最高の反射率を持つ銀の特性が利用されています。 また、LEDの反射板など、反射を必要とする様々な物に銀が使用されています。
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医療、衛生分野での銀の利用

銀は古来より世界中の医療、衛生分野で使用されてきました。ギリシャでは、飲み物の鮮度を保つ為に銀の器が使われ、ローマでは銀の壷にワインを入れて保管していました。アメリカなどでは貯水タンクや樽に銀のコイン等を入れて殺菌し、安全な水を確保していました。
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銀器で暗殺対策!?

古代の王族や貴族達が銀の食器を愛用していたのには、華麗さや権力誇示とは別に、食事に硫黄化合物やヒ素化合物などの毒物を混入された際に、化学変化による変色で見分ける為といった意味合いがあったと言われています。暗殺が横行した時代ならではの逸話です。
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銀の歴史

銀の歴史には諸説ありますが、紀元前4000年頃には銀が造られていたと言われており、最古の銀製と思われる宝飾品が紀元前3000年頃の古代遺跡遺跡から発見されています。当時は銀の精錬技術が未発達であった為、銀は金より高価なものとして取り扱われていました。