鉄瓶について

鉄瓶と鉄製の急須は一見同じように見えますが、全く異なる性質があるので注意が必要です。鉄瓶は火にかけてお湯を沸かせますが、急須は直接火にかける事は出来ません。また、鉄瓶は鉄分の補給が出来ますが、ホーロー加工が施された急須は鉄分の補給が出来ません。

鉄瓶は水分で錆びやすいので、使用後のお手入れがとても肝心となってきます。お湯や水を入れたまま放置するのは厳禁です。水分が残っていると錆の原因となるので使用後はしっかり乾かしてください。

火鉢、電気コンロ、ガスコンロ、IH調理機など、鉄瓶の熱源は色々ありますが、何が鉄瓶の熱源として最適なのか注意点を含め解説。火鉢は古くから鉄瓶でお湯を沸かすのに使われてきた熱源で、鉄瓶でお湯を沸かすのに最も適した熱源の1つです。

新品の鉄瓶は「鉄瓶ならし」を行ってください。特に使い始めの1ヶ月が大事です。鉄瓶には酸化皮膜という皮膜がはられており、これが錆止めの役割を果たしています。この皮膜が剥がれない内に湯垢をつけてしまうのが鉄瓶を錆びにくくするポイントです。

鋳造（ちゅうぞう）とは金属を熱で溶かし液体状にしたものを型に流し込み、器や美術品を作る金工の技法です。鋳金(ちゅうきん)とも言われ、それによって出来た物を鋳物(いもの)と言います。鋳造には大きく分けて次のような種類があります。

鉄瓶が完成するまでには、細かく数えると50以上もの工程がありますが大まかな工程は次のような流れになります。1.原型の製作：考えた図案をもとに木や石膏で原型を制作します。2.型の作成：原型を元に鉄を流し込む型を制作します。

鉄瓶は使い続ければ続ける程、味わいが出てきますし使い勝手も良くなります。鉄瓶は使い込んでいく内に、湯垢が付着して中が白くなってきて錆びにくくなります。また、沸かしたお湯も鉄瓶が育つ程、より美味しくなります。