鉄瓶の製造工程
鉄瓶百科
銀器で暗殺対策!?
古代の王族や貴族達が銀の食器を愛用していたのには、華麗さや権力誇示とは別に、食事に硫黄化合物やヒ素化合物などの毒物を混入された際に、化学変化による変色で見分ける為といった意味合いがあったと言われています。暗殺が横行した時代ならではの逸話です。
銀の歴史
銀の歴史には諸説ありますが、紀元前4000年頃には銀が造られていたと言われており、最古の銀製と思われる宝飾品が紀元前3000年頃の古代遺跡遺跡から発見されています。当時は銀の精錬技術が未発達であった為、銀は金より高価なものとして取り扱われていました。
鉄瓶の内側に白く塗ってあるものは何?
新品の鉄瓶の中には、内側が白く塗られているものがありますが、これは炭酸カルシウムで、錆止めに焼き付けられている漆の匂いを消すために塗られているものです。人体には無害なので、水洗いをすればそのままご使用頂けます。
IH調理器の仕組み
IHとはInduction Heating(誘導加熱)の略で、電磁誘導によって加熱させる調理器の事をIH調理器といいます。磁力発生コイルに高周波の電流を流すと磁力線が発生し、上に置かれた物に渦電流を発生させ、抵抗により発熱するという仕組みです。
火鉢を使った鉄瓶の使用法
昔ながらの鉄瓶の熱源である火鉢は道具を揃えたり、注意点等も色々あるので大変ですが、鉄瓶でお湯を沸かすのに最も適した熱源の1つです。炭火は炎ではなく、遠赤外線で加熱している為、いわゆる「強火の遠火」が可能で、鉄瓶へのダメージも少ないです。
鉄瓶の製作に使用する道具
鉄瓶の製作には数多くの道具が使用されますが、その一部をご紹介。鋳造、仕上、着色、彫金など、様々な工程を経て製造される鉄瓶において、1番最初の形を作り出す工程である鋳造で重要な役割を果たすのが溶解炉です。
ホーローって何?
ホーローとは金属素材の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたものです。強度があって熱伝導がいい金属の良さと、耐食性や光沢の美しさといったガラスの良さを併せ持っていて、食器、調理器具、浴槽などの家庭用品から道路標識といった物まで幅広く使われています。
不幸中の幸い?大火災によって発見された錆止め方法
高温で鉄瓶の表面に酸化皮膜を張る「金気止め」という錆止め技法がありますが、これは、明治時代に盛岡で大火災があり、鉄瓶の工房が焼けてしまった時に、焼け跡から出てきた鉄瓶や釜を使ってみたところ、錆が出なかった事から考案されたといわれています。
鉄瓶の正面ってどっち?
鉄瓶に裏表がある事をご存じですか?鉄瓶にはちゃんと裏表があり、それによって装飾等がされる場所も決まっています。鉄瓶の正面は注ぎ口を右側にしたときの面になります。これは、鉄瓶を右手で持って湯を注ぐ際、右側が向かい合った客人から見られる面となるからです。
共箱とは
共箱とは商品を納める箱の事です。製作者の名前や作品名が書かれていたり、印が押されている場合が多い事から証明書的な意味を持っており、共箱自体が大きな価値を持っています。共箱の有無で商品価値が大きく変わる事も珍しくありません。